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東芝は女性トイレにセンサーを付けて何をする?

川崎の商業施設で実証実験、待ち時間を短縮狙う
 東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)は三井不動産と共同で、同社が運営する大型商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」(同区)において、IoT(モノのインターネット)技術を使ってトイレの利便性を高める実証実験を行う。4月20日からスタートし、導入効果・評価検証まで共同で実施する。実証の終了時期は未定としている。

 施設内トイレの全18カ所の個室ドアに開閉センサーを設ける。また、女性用トイレ前の通路には重量で人を検知するマットセンサーを設置する。リアルタイムで混雑データを収集して、フードコートなど各所に設置する案内ディスプレーに表示する。利用者が混雑状況を把握し、空いているトイレに行けるようにして待ち時間を短縮できるようにする。

 施設管理者にとっては、各トイレの利用状況を把握できるため、清掃やメンテナンスなどの業務の効率化につながるメリットが期待できるほか、防災・防犯対策にも役立つ可能性がある。
日刊工業新聞2018年3月28日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
 トイレの満空判断と表示は駐車場の空き状態表示と同じくらいニーズの高い実装領域。既に公衆トイレや一部の鉄道、デパートでは一昨年から徐々に設置されつつあり、今回のも実証実験とあるが、じきに効果勘定されて本番運用となるだろう。  新幹線の中でできているのに一般のトイレでできていないことの方が不思議なわけだ。その他にも喫煙所の混雑状況や食堂の混雑状況など、応用可能な対象は多々存在する。

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