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医師と面談できていない社員向け、スマホゲームで心理ケア

キュア・アップなどが認知行動療法のプログラム提供
医師と面談できていない社員向け、スマホゲームで心理ケア

ゲームを通して認知行動療法の知識を学べる

 スマートフォン向けゲームで楽しく心理ケアを実践―。キュア・アップ(東京都中央区)はヒカリラボ(東京都中央区)と共同で、認知行動療法の考え方をゲームに取り入れた「ascureSPARX(アスキュアスパークス)メンタルヘルスプログラム」の提供を法人向けに始めた。ストレスが高いものの医師と面談できていない社員などの利用を見込む。利用者1人当たりの月額費用は、60分のオンラインカウンセリングを含めて1万円(消費税抜き)。

 認知行動療法は、物事の考え方や捉え方のバランスを整えることで心のストレスを軽くしていく療法。

 ゲーム内の登場人物との会話を通じ、気分の落ち込みから立ち直る方法や、いらだちに対処する手法などが学べる。SPARXはニュージーランド・オークランド大学の研究者チームが開発し、医学的根拠を有する。キュア・アップとヒカリラボが日本の成人向けに改良した。

 厚生労働省が2017年7月に公表した調査結果によると、ストレスチェックを受けた労働者のうち、医師の面接指導を受けた人は0・6%だった。
日刊工業新聞2018年3月26日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
個人的に、心身系の治療で最も大事なのは生活のリズムを安定化させることだと思う。ゲームがその一助になるのであれば。

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