エアバス「A320neo」向けエンジン、IHIの仕事が増えた!

新規部品の製造を担当

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シースの製造を担うIHIエアロマニュファクチャリング(写真は本社工場=長野県辰野町)
 IHIは欧エアバスの小型旅客機「A320ネオ」用エンジン「PW1100G―JM」で、新規部品の製造を始める。エンジン内部に空気を取り込むファンブレードを保護するシース(チタン製の補強部品)を新たに担当する。同エンジンは2020年に720台(17年は約130台)以上の出荷を計画し、足元で生産が急拡大している。5月までにエンジン開発元の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)から認証を取得するための準備に着手。認証が取得できれば、6月から月産240枚で量産する計画だ。

 新規部品の製造は、IHIのエンジン部品製造子会社であるIHIエアロマニュファクチャリング(IAM、長野県辰野町)が担う。同部品の量産に向け、IAMは長野県箕輪町に新工場を整備済み。生産ラインもすでに完成しており、P&Wの認証を取得した時点で量産を始める。

 IAMはこれまで、1100Gエンジン向けではファンブレード本体の製造を手がけてきた。新規部品の生産に乗り出すことで、事業基盤を拡大する。同エンジンは18―19年度に生産ピークを迎える。ファンブレード生産も足元の月産400枚から、今後は同1200枚まで高まる見通しだ。

日刊工業新聞2018年3月22日

COMMENT

長塚崇寛
名古屋支社編集部
編集委員

 IAMは生産の急拡大を見越し、工場新設や設備増強を実施してきた。18年度には一層の生産性向上に向け、ファンブレードの組み立て・検査工程にIoT(モノのインターネット)を導入する。  両工程の管理をIT化し、タブレット端末(携帯型情報端末)やパソコン画面でワーク(加工対象物)の流れを把握。工程ごとのばらつきを是正し、生産性と品質の向上を両立する。18年度末には、両工程のトータルコストを現状比50%低減することを目指している。

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