住友電工が動力系ハーネスを全てアルミ化へ

25年めどに置き換え。重量と材料費が現在の銅製に比べ約半分に

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住友電工のアルミ製ハーネス
 住友電気工業は2025年をめどに自動車用の動力系ワイヤハーネス(組み電線)をすべてアルミニウム製に置き換える。エンジン回りでの使用に必要な技術開発を完了し、車用ハーネス全体の6割を占める動力系のすべてに提案を始める。車の電動化や電装化でハーネス需要は増加傾向。重量と材料費を現在の銅製に比べ約半分にできるアルミ製は注目されている。同社推定では車用ハーネスの世界販売首位で、アルミでも先行し地位を固める。

 動力系ハーネスはバッテリー、モーター、照明などをつなぐ線。すでに採用されている部位もあるが、エンジン周辺では、熱や振動に耐える高強度や防食技術が求められていた。

 住友電工が開発した新型のアルミハーネスは合金成分の調整と、熱処理条件を工夫して強度を高めた。防食性はアルミ線と端子の圧着部を樹脂で覆う方法を採用した。25年に動力系ハーネスのすべてをアルミ化することで、ハーネス全体の重量は約4割削減できるという。

 住友電工は現在、日系メーカー向けを中心に北米、欧州、アジアなどでアルミ製ハーネスを供給している。17年はハーネス販売の約13%をアルミ製に置き換え、車メーカーの採用が加速した。

 住友電工が21―22年販売予定の車種向けに提案するハーネスはすでに約4割がアルミ製になっているという。

日刊工業新聞2018年3月13日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

 住友電工は33カ国でハーネスを生産する。同社のアルミ製は銅製とほぼ同じ設備で生産できるため、大規模な設備投資が必要ない。今後、アルミ製ハーネスの受注増に応じて、世界各地の拠点で生産を順次、増やしていくという。18年3月期のハーネスを中心とする自動車事業の売上高は前期比4・4%増の1兆5800億円を見込む。

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