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倉庫へのトラック到着、事前予約をスマホで簡単にしたい!

ヨコレイがシステムを試験導入
倉庫へのトラック到着、事前予約をスマホで簡単にしたい!

トラック予約システムの使用状況

 ヨコレイは、倉庫へのトラック到着の予約を事前にできる「ヨコレイ・トラック・リザーブ・システム」の試験導入を、2017年11月末から開始した。到着時間の事前予約やショートメッセージサービス(SMS)によるバースへの接車誘導で、トラックの長時間待機の解消を図る狙い。現在、幸手物流センター(埼玉県幸手市)で導入しており、ほかの物流センターについても順次導入の予定。既存のシステムとの連携や機能拡充なども検討する。

 トラック貨物の入出庫の準備作業は通常、荷主からの依頼書を元に、倉庫内で事前準備を行い、トラックが倉庫に到着後に受け付けし、事前準備した貨物と照合する。その作業は到着順のため、トラックの長時間待機の要因となっている。

 幸手物流センターで導入したシステムでは、運送会社がトラックの到着予定時間を、パソコンやスマートフォンで事前に予約する。登録された到着時間の情報に基づき、倉庫では貨物についての準備作業を行う。

 トラックがバースに接車する際には、事前予約を行ったドライバーに対し、SMSで連絡し誘導する。接車状況は、ディスプレー画面で確認することができ、バース割り付けや車両接車の連絡、誘導の効率化につなげることができる。事前の準備が可能となるため、スムーズに貨物の受け渡しができる。

 17年6月に竣工(しゅんこう)した幸手物流センターでは、協力運送会社1社と運用している。2月に竣工予定の「東京羽田物流センター」にも導入する。その後、協力運送会社を5社に増やしてさらに検証を進め、他の同社物流センターにも導入を図る予定だ。

 同社は今後、すでに活用している、電動式移動棚で入出庫を効率化する「カーゴナビゲーションシステム」との連動も視野に入れている。
日刊工業新聞2018年2月7日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
 井上祐司常務取締役は「倉庫内の業務全体を効率化、自動化することでさまざまな部分で品質を向上する」とする。同システムは、働き方改革にもつながると期待されている。 (日刊工業新聞横浜総局・増田晴香)

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