夜間営業や接待の多いビールメーカー営業にも「働き方改革」の手を

キリン・サッポロ、勤務間インターバル導入

 大手ビールメーカーが、働き方改革として、終業から次の勤務まで一定時間を確保する「インターバル制度」を相次いで導入する。キリンビールは2月から、サッポロビールは4月から、それぞれ導入する。ビール会社の営業は夕方から開店する居酒屋などが相手のため、夜間の仕事が多くなりやすい。インターバルの導入で従業員の身体的負荷を軽くするとともに、スケジュール管理の徹底で業務効率向上につなげる。

 勤務間インターバルは、前日の終業時刻から一定時間空けてからでないと、翌日は勤務できない制度。キリンビール、サッポロビールとも勤務時間の間隔は11時間以上で、夜23時まで働いた場合、翌朝は10時以降でないと出社できない。サッポロビールは複数の支店で試験的に先行導入しており、4月から全社へ広げる。

 営業部門の仕事は居酒屋訪問や得意先との会食などで、帰宅が深夜になりがち。人間関係が重要なので同一の社員に負担が集中しがちな面もある。サッポロビールはこの対策として、大都市圏を中心に営業のペア制度を導入。

 営業先を極力、複数メンバーで担当するようにして、3日連続の接待など身体に過度の負担がかかるのを避ける。インターバル導入で、健康管理にさらに力を入れる。

 勤務時間を空けることで翌朝出社が遅くなると、早朝の仕事をだれが担当するかなどの問題が生じる。インターバル導入で、複数メンバーのチーム管理や、相互の補完体制の能力なども問われる。

日刊工業新聞2018年1月31日

昆 梓紗

昆 梓紗
01月31日
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接待も仕事のうち、という職種もまだたくさんあると思いますが、接待だからこそ仕事なのか曖昧にされがちです。

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