事故なくせるか?踏切内の人・車検知する安全装置
ネエチア開発、小田急と実証
ネエチア(神奈川県綾瀬市、中村真一郎社長)は、鉄道向けの安全装置分野に参入する。レーザーセンサーで踏切内の人や自動車の安全を確保するための「新・踏切障害物検知装置」を2019年度に市場投入する。小田急電鉄の子会社、小田急エンジニアリング(東京都渋谷区)と共同開発しており、4月から2度目の実証実験を行う。
「新・踏切障害物検知装置」は、レーザーの角度を変えながら水平面に高速で照射する。歩行者や自動車が踏切内にいる場合はレーザーが反射する。1秒間に30メートルの範囲を数回スキャンして安全を確保する。同レーザーセンサーは、基本は1台で踏切内すべてを検知できるが、対角線上に2カ所設置するほか、装置を上下に設置することで水平面だけでなく垂直面を含めた空間の障害物の把握につながる。
同社は監視カメラや入退室管理などセキュリティーシステム・機器の製造・販売を手がける。鉄道の安全確保に関する製品を開発するのは初めて。同社と小田急エンジニアリングは17年に1回目の実証実験を実施。小田急電鉄の踏切で1年間試験運用を行った。
既存の踏切にも障害物検知装置は設置されている。赤外線を送光器と受光器の間で照射し、遮断された場合に警報が鳴る「対向型センサー」を利用している。だが、従来の装置は“線”での検知となるため死角が多いほか、送光器と受光器が一つの踏切でそれぞれ5台必要で設備や設置工事費が課題だった。
「新・踏切障害物検知装置」は、レーザーの角度を変えながら水平面に高速で照射する。歩行者や自動車が踏切内にいる場合はレーザーが反射する。1秒間に30メートルの範囲を数回スキャンして安全を確保する。同レーザーセンサーは、基本は1台で踏切内すべてを検知できるが、対角線上に2カ所設置するほか、装置を上下に設置することで水平面だけでなく垂直面を含めた空間の障害物の把握につながる。
同社は監視カメラや入退室管理などセキュリティーシステム・機器の製造・販売を手がける。鉄道の安全確保に関する製品を開発するのは初めて。同社と小田急エンジニアリングは17年に1回目の実証実験を実施。小田急電鉄の踏切で1年間試験運用を行った。
既存の踏切にも障害物検知装置は設置されている。赤外線を送光器と受光器の間で照射し、遮断された場合に警報が鳴る「対向型センサー」を利用している。だが、従来の装置は“線”での検知となるため死角が多いほか、送光器と受光器が一つの踏切でそれぞれ5台必要で設備や設置工事費が課題だった。
日刊工業新聞2018年1月17日