あっさりITバブル超え―。当時と“アベノミクス株高”の違いは何か?

「一部銘柄突出から全業種まんべんなく」、「株主還元・対話に前向き」、「賃金上昇・設備投資活発化」・・

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24日、株価が一時2万900円台に

3年連続賃金上昇、「2万5000円までいく」という予想も


 実体経済の状況も、当時と現在は真逆だ。当時はデフレ経済の入り口で給与所得者の賃金も下がり続けていた。今回は政府主導とはいえ、3年連続で賃金が上昇。製造業の海外流出が続いた当時と違い、国内の設備投資も活発化している。

 ITバブルも今回の株高も、世界的な金融緩和が根底にある。米連邦準備制度理事会(FRB)は99年から00年にかけて段階的に利上げを実施。実態以上に膨らんでいた株価に冷や水を浴びせたことをきっかけに、ITバブルは崩壊した。

 今回FRBは9月の利上げを想定していると見られる。ただ前回のような過度に高騰している株は少なく、負の影響は前回ほどではないだろう。日経平均株価はさらに上昇し「2万5000円までいく」と予想する業界関係者も多い。今回の節目を通過点にできるのか。日本経済の真の実力が問われている。

日刊工業新聞2015年06月25日深層断面

COMMENT

村上毅
編集局ニュースセンター
デスク

6月18日に2万円を割った株価は、たった4営業日で800円超上昇した。振り返ってもあまり好材料は見当たらない。思えばここ最近は企業の不祥事や株主総会での謝罪など、どちらかというとネガティブな要素が多かったような…。「実体経済の強さを率直に反映した結果」というのはうなずける。

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