記事をマンガに自動変換、慶大がAIシステム開発
コマ割り自動生成
慶応義塾大学理工学部の萩原将文教授や蓑谷彩香大学院生は、人工知能(AI)を利用し新聞記事などの文書をマンガ形式に変換するシステムを開発した。新聞記事の電子データと写真・図を選択後、600字程度の文章なら、男性と女性の会話形式で記事内容を解説する数ページのマンガが数十秒で制作できる。大学や企業の研究や事業内容を紹介するパンフレットの作成などにも応用できる。
文章と画像を含む記事の電子データからプログラムがキーワードを抽出し、インターネット上から関連する画像を収集する。その後、文章の重要度やコマ割りなどを行い自動的に1ページ当たり2―6コマのマンガを生成する。
マンガのコマ割りの大きさを自動生成するのが大きな特徴。文章の重要度を決めるための数式を利用したプログラムを作成した。文章の重要度に応じ、コマ割りやキャラクターの大きさ、吹き出しがギザギザになった強調表現などを自動的に生成する。
また、システムには新聞の文体を話し言葉に変換するプログラムを組み込んだ。コンピューター上でマンガを作るソフトウエア「コミPo!」にある背景やキャラクターなどの素材を使用している。
マンガを制作する既存のサービスでは人手がいるため、1ページ当たり数万円のコストがかかるという。萩原教授は、「難しい内容の記事でもマンガにすることができれば、読む人が増えるのでは」と期待する。
文章と画像を含む記事の電子データからプログラムがキーワードを抽出し、インターネット上から関連する画像を収集する。その後、文章の重要度やコマ割りなどを行い自動的に1ページ当たり2―6コマのマンガを生成する。
マンガのコマ割りの大きさを自動生成するのが大きな特徴。文章の重要度を決めるための数式を利用したプログラムを作成した。文章の重要度に応じ、コマ割りやキャラクターの大きさ、吹き出しがギザギザになった強調表現などを自動的に生成する。
また、システムには新聞の文体を話し言葉に変換するプログラムを組み込んだ。コンピューター上でマンガを作るソフトウエア「コミPo!」にある背景やキャラクターなどの素材を使用している。
マンガを制作する既存のサービスでは人手がいるため、1ページ当たり数万円のコストがかかるという。萩原教授は、「難しい内容の記事でもマンガにすることができれば、読む人が増えるのでは」と期待する。
日刊工業新聞2017年12月1日