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ゴミ収集用が電気トラックになる日

三菱ふそうが2年内に投入
ゴミ収集用が電気トラックになる日

小型電気トラック「eキャンター」

 三菱ふそうトラック・バスは、今後2年内をめどに小型電気トラック「eキャンター」のゴミ収集車タイプを投入する。同タイプのeキャンターの設計・開発を2018年内に着手する方針。生産台数は今後詰める。世界初の量産型小型電気トラックとなるeキャンターは、17年度に日米欧州市場で150台の生産を計画しており、2年後には500台まで引き上げる。車型を追加することで計画達成に弾みをつける。

 ゴミ収集車タイプは現行のeキャンターをベースに開発する。現行車両は総重量(GVW)7・5トンクラス。約1時間の急速充電で80%の充電でき、航続距離は100キロメートル以上を確保した。

 最大出力135キロワット、最大トルク420ニュートンメートルのモーターと360ボルトの高電圧リチウムイオンバッテリーパック6個を搭載している。18年から専用シャシー(車台)などの設計に入る。主力の川崎工場(川崎市中原区)がある川崎市での初採用を見込む。

 三菱ふそうは、親会社の独ダイムラーが9月に急速充電バッテリーを開発するイスラエル企業に出資したことで、最短5分で充電ができる電気トラックの開発を進めている。

 ただ、ゴミ収集車は輸送用トラックと比べて、稼働時間や走行ルートが決まっており、航続距離は100キロメートルあれば十分なため、現行車両ベースでの開発が可能と判断したものとみられる。
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
トラックの電動化は三菱ふそうやいすゞ自動車に続き、米テスラが電気トラックのトラクタータイプを発表するなど活発化してきている。三菱ふそうは、航続距離などの点で電動化になじみやすい小型トラックでラインアップを広げて、電気トラックのトップランナーとしての地位固めを図る。 (日刊工業新聞第一産業部・尾内淳憲)

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