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東京五輪に間に合う?純国産アーチェリー開発プロジェクト、東京・江戸川区でスタート

 東京都江戸川区内の中小企業が集結して、純国産アーチェリー弓具の開発に乗り出す。二・三代目経営者を中心に結成した純国産アーチェリー弓具開発プロジェクト「プロジェクトSAKURA」が始動し、1日に試作品を公開した。同日、タワーホール船堀(東京都江戸川区)でシンポジウムを開き、その中で明らかにした。

 同プロジェクトは2017年度から江戸川区が開始した事業「Made in Edogawaものづくり推進プロジェクト」の一環。20年東京五輪・パラリンピックを江戸川区の町工場から盛り上げようと、区内中小企業が結集した。参画企業は、西川精機製作所、折井電装、秋東精工、田島製作所の4社。

 かつて国内にはアーチェリー弓具メーカーが複数存在していたものの、現在はすべて撤退。輸入に依存しており、競技関係者からは日本人の体形に合った弓具の開発が求められていた。

 日本人選手は現在、米国・韓国メーカーのアーチェリーを競技で使用している。折井電装の折井政仁社長は「かつて国内メーカーが製造したアーチェリーは海外メーカーとの競争に敗れ、10数年前に撤退した。純国産のアーチェリーを復活させ、選手に競技に臨んでほしい」と意気込みを語った。
日刊工業新聞2017年11月2日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
10数年前まで国内でアーチェリーを作っていたとは知りませんでした。東京五輪では活躍が見られるでしょうか。

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