「健康経営」、あなたの会社の成果目標は何ですか?

三菱ケミは25年度までの中計、会長や社長もウエアラブル

 三菱ケミカルホールディングス(HD)は健康経営の一環として、腕時計型のウエアラブル機器を従業員に配布して体調管理を支援する。国内の配布対象はグループ全体で最大約5万人になる見通し。すでに独自の健康体操の全社展開や会議の効率化を進めている。従業員の健康支援と働き方改革を並行して取り組み、生産性向上や技術革新など事業活動への好影響を目指す。

 三菱ケミカルHDは、歩数と睡眠の深さ、脈波を測るウエアラブル機器を活用して従業員の健康意識を高める。田辺三菱製薬が10月から配布を始めており、三菱ケミカルと大陽日酸は2017年内に始める。17年度内の対象人数は約2万人。18年度以降にグループ会社を含めて約5万人に増える計画だ。

 従業員はウエアラブル機器で毎日の活動量や睡眠データを計測し、スマートフォンで結果を確認。同年代の平均値と比較するなどで自主的な運動や食生活改善につなげる。健康診断のデータとひも付けて、健康増進プログラムへの参加なども促す。

 三菱ケミカルHDは25年度までの健康経営中期推進計画を作成する。従業員の充実度向上、組織活性度の向上、創造性・競争力の向上という3段階に分けて施策を講じる。

 これに基づき、適度な運動の習慣付けや労働災害防止を目的とした「KAITEKI体操」や体力テストを各所で実施。付加価値の高い業務への集中度を上げるために、会議時間の削減や会議資料の簡略化に着手した。

日刊工業新聞2017年10月27日

鈴木 岳志

鈴木 岳志
10月28日
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 三菱ケミカルHDが導入を進めるウエアラブル機器はすでに小林会長や越智社長も身につけているとか。人口減少社会の到来により既存社員の能力を最大限発揮させるために、個人や職場、家族の活性化が不可欠。最近産業界でも健康経営に取り組む動きが広がっているが、日本社会の構造的問題に起因する以上、一過性のブームでは終わらないだろう。ただ、各社の悩みの種はKPI(成果目標)の設定だ。短中長期の計画を立てて一定規模の投資を行うからにはKPIが必要だ。しかし、社員の健康状態や健康保険組合の支出額などで数値目標を設定するのはなかなか難しい。各人の主観をベースにしたアンケート結果ぐらいが妥当なところ。

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