記録的寒さでホット飲料が好調、今月2ケタ増!

8月の落ち込みを取り戻せるか?

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低温続きでホット飲料の紅茶などが売れている
 記録的な寒さが続き、ホット飲料の売り上げが急増している。10月に入ってキリンビバレッジでは「午後の紅茶」の販売数量が前年同期比5割増、ココアに至っては同7割増で推移。アサヒ飲料も「アサヒこく旨コーンポタージュ」スープやおしるこが、同6割増となっている。伊藤園、サントリー食品インターナショナルなどもホット飲料の売り上げは2ケタ増。冷夏によりダメージを受けた飲料業界だが、10月は一転、回復基調にある。

 キリンビバレッジは紅茶、ココア以外でも「キリンホットレモン」が同4割増。ホット飲料商品は10月上旬に3―5品用意し、11月から10品前後に増やすのが通例だが「寒さに対応するため、この動きを速める」としている。伊藤園やサントリー食品なども「自動販売機の商品で切り替え時期を早めたい」と強調する。

 伊藤園は業界初の電子レンジ対応ペットボトルの「タリーズコーヒー スムースブラックMEDIUM」を発売済み。「自販機やコンビニエンスストアのホット飲料だと買ってから家に戻るまでに冷えてしまうが、レンジ対応なら家庭のレンジで温められるので、コンビニ店舗でも一般飲料と同じ場所に置ける」と期待する。サントリー食品は「クラフトボス」で、ホット対応商品を発売している。

 飲料のかきいれ時である8月は、東日本の冷夏と長雨にたたられ、各社とも販売数量がおおむね5%減と落ち込んだ。こうした夏季の不調を背景に、ホット飲料による巻き返しに期待は大きい。ただ、自販機の商品入れ替えはメーカーでなくベンダーが行うため、対応に温度差が生じるおそれもある。今週後半以降に気温が上昇すれば、ホット飲料の売り上げが鈍る可能性もある。きめ細かく、スピーディーな対応が欠かせない。

日刊工業新聞2017年10月25日

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

この寒いのに未だにホット飲料を売っていない自販機はかなり商機を逸していると思います。

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