旭化成、クウェートで過去最大規模の水処理膜受注 

水処理用中空糸ろ過膜「マイクローザ」

 旭化成は18日、クウェートの海水淡水化プラント「ドーハ フェーズ1」に水処理膜が採用されたと発表した。納入する前処理用膜の能力は日量61万トンで、同社としては過去最大規模となる。同プラントは2018年11月に稼働する予定。受注額は明らかにしていない。

 同社の水処理用の中空糸ろ過膜「マイクローザ」が同国クウェート市近郊で建設中の同プラントに採用された。水処理膜・システムの世界シェアはトップ級だという。同プラントの建設は韓国の斗山重工業が担当する。

日刊工業新聞2017年10月19日

峯岸 研一

峯岸 研一
10月24日
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 膜式海水淡水化プラントは、中近東や地中海に面した北アフリカ諸国を中心に増えています。しかし、ペルシャ湾地域は海水の塩分濃度が高く、有機物質が多いことによるファゥリング(膜閉塞)問題から大型膜式プラントの導入が遅れていました。こうしたなかで日量処理能力61万トンの超大型プラント登場は驚きです。
 膜式海水淡水化プラントでは、水質に対応してUF(限外ろ過)膜かMF(精密ろ過)膜の前処理膜+RO(逆浸透)膜、UF膜かMF膜+RO膜+RO膜など様々な組み合わせがあります。しかも、最終的に飲料可能な純水を造るRO膜が注目されますが、RO膜の処理効率アップと負担軽減に前処理膜が果たす役割も重要です。
 旭化成は、米国でトップシエアにある水道浄水プラントから、下水や工場排水プラント、そして海水淡水化プラントへ事業領域を広げています。とくに、年率20%以上の成長が期待される中近東の膜式海水化プラントへ採用された意義は、今後の水処理膜事業の展開にとって大きいと言えます。

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