ロボット搭載の介護用入浴装置 居間にも設置可能

エア・ウォーター、漏水を未然に防ぐ

 エア・ウォーターはロボット機能を搭載した介護用シャワー入浴装置を開発した。センシング技術で水位を検知し、自動的に給水を制御する。漏水を未然に防ぐことで居室などにも設置が可能だ。2018年初頭に製品化する。浴室への移動が難しく入浴介助が必要な要介護者に、自立的な入浴を促す装置として採用を働きかける。

 装置の価格は100万円前後を想定している。通常、施設向け入浴装置では500万―800万円程度するものもあるが、価格帯を安価に抑えることで一般住宅や小規模施設、サービス付き高齢者向け住宅などで導入しやすくする。発売後3年間で累計500台の販売を見込む。

 同装置は浴槽の入り口の高さを、15センチメートルと通常の浴槽よりも低くすることで利用者がまたぎやすくし、転倒などのリスクを低減した。入り口の高さに合わせて、浴槽内に水位センサーを設置。万一、排水がうまくいかない場合でもセンサーが検知し、給水を遮断して水漏れを防ぐ。

 試作品の重量は約65キログラムで、寸法は奥行き1161ミリ×幅734ミリ×高さ972ミリメートル。コンパクトな設計で少ないスペースでも設置できる。微粒子シャワーなど介護施設向け入浴装置の技術を生かした。製品開発では、日本医療研究開発機構(AMED)の16年度の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」にも採択されている。

 エア・ウォーターは04年にキヤノンのグループ会社から同事業を買収し、「美浴(びあみ)」ブランドで展開。国内約2000台の導入実績があり、シャワー式では国内シェア40%と首位を誇る。

日刊工業新聞2017年10月12日

村上 毅

村上 毅
10月17日
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入浴時の転倒を懸念して、介護施設などの入浴サービスを利用する高齢者は多いという。居室から近く、浴槽をまたぐのも簡単で、好きな時に好きな時間入浴を楽しむことができる。何より、「自分自身で入浴できるという喜び」(同社)が、自立度を高めることもにもつながりそうだ。

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