速度に応じて高さや形を調整するバイク用シート

テイ・エステックが開発

 テイ・エステックは走行状況に合わせて形や高さを自動で調整する2輪車用シート「スマートシート」を開発した。速度を検知してシートがふくらんだり、しぼんだりする仕組みで、昇降時はシート全体が30ミリメートル下がる。足が地面に付きにくいといったライダーの悩みを想定し、中―大型車種への搭載を想定して開発した。実売車種に搭載して需要喚起につなげたい考え。

 スマートシートはシートの中に複数の空気袋やポンプなどを搭載する。速さなどを検知して、ポンプが空気を袋に送って膨らませたり、逆に空気を減らしてしぼませたりする。速度が上がっているときは、シートがライダーの臀部(でんぶ)を支えるように変形して、より走りやすくする。

 昇降時はシート全体がおよそ30ミリメートル下がって乗り降りしやすくする。バイクのシートの高さは基本的に調整できない。中大型2輪のシート高は780ミリ―810ミリメートルで、身長170センチメートルの人がまたぐとつま先立ちになる高さだという。

 日本自動車工業会の15年度「二輪車市場動向調査」によると、2輪車ユーザーの年齢構成は50―70代以上の、いわゆるリターンライダーが全体の6割以上を占める。「リターンライダーを中心により乗りやすいバイクがほしいとのニーズが寄せられ、開発を決めた」(担当者)。今後は実売車種への搭載を目指し、バイクメーカーへ訴求する考えだ。
東京モーターショーで、スマートシートをVRで体感できる

日刊工業新聞2017年10月16日

明 豊

明 豊
10月16日
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シートは27日に開幕する「第45回東京モーターショー」で公開。800ccクラスの実車に装着して、仮想現実(VR)技術を用いた走行体験ができるようにするという。

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