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高速道のEV充電器、スマホで利用状況を確認

ジャパンチャージネットワー、明日からサービス提供
 ジャパンチャージネットワーク(JCN、横浜市西区、藤本洋登社長)は、高速道路上のほぼすべての電気自動車(EV)用急速充電器の設置場所や利用状況を表示するスマートフォン向けアプリケーションを開発した。10日から無料で提供を始める。充電の待ち時間もほぼリアルタイムに把握でき、柔軟な充電計画の変更が可能となるため、EVの快適な長距離運転の実現につなげられる。

 EVは次世代環境車として注目される一方、航続距離や充電インフラに対する懸念から本格普及には至っていないのが現状。アプリを通じて事前に充電スポットの状況を把握できれば、EV利用者の充電切れの不安やストレスの解消につながり、今後のEV普及に弾みが付きそうだ。

 JCNが開発したアプリ「高速充電なび」は、同社が高速道路のサービスエリアなどで保有・運営する急速充電器約400基が対象で、全国の高速道路に設置される急速充電器の95%を占める。

 出発地と目的地を入力すると経路上の充電スポットが一覧表示され、各充電器が現在利用できるかどうか確認できる。使用中の場合には充電開始時間も表示するため、充電終了を待つか次の充電スポットまで移動すべきかの判断材料に使える。また過去3カ月分の曜日や時間帯ごとの混雑状況も確認できる。

 充電スポットの検索アプリは他社が既に提供しているが、充電開始時間や過去の利用状況まで表示する機能を含めたアプリは初めてという。将来はコンビニなど高速道路以外に設置している急速充電器の対応も検討する。
日刊工業新聞2017年10月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
JCNは日産自動車と住友商事、NECの出資により2012年に設立。主に急速充電器と普通充電器の遠隔監視や代金回収、保守事業を展開している。急速充電器の運用管理数は、自前で保有している分も含めて約3200基で国内総数の46%にあたる。

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