“英語の青学”なのに国の補助金対象外、だからこそ出せる独自性とは?

青山学院大学、“召し使い型”リーダー育成

 米国の宣教師らが創設し、東京・渋谷という魅力的な地にある青山学院大学。育成するリーダー像にはトップダウン型ではなく「サーバント(召し使い)型」を掲げる。一方で英語に強いイメージながら、文部科学省の支援事業「スーパーグローバル大学創成支援」(SGU)に採択されていない。三木義一学長が考える“青学らしさ”を聞いた。

 ―互いに認め合い支え合う共生や、他者に尽くす「サーバント・リーダーシップ」を重視しています。
 「キリスト教信仰に基づく人間形成で、人に優しく、皆を支えるリーダーを育成するのは当然のことだ。自分の言葉で話す時も周りを配慮する。本学の学生はそれができる。駅伝など大学スポーツ選手のコメントでもそれが感じられ、誇らしい」

 ―“英語の青山”というブランド力からすると、SGU採択校でないのは意外です。
 「国際寮や英語で学べる科目などの整備が不十分だった。伝統ある文学部英米文学科や、英語で世界の政治経済を学ぶ国際政治経済学部はあるが、全学的な留学生受け入れはできていなかった」

 「しかし国からの補助金に頼らない分、独自性が出せる。例えば、英語で日本を学びたい外国人学生の気持ちにどう応えるか。本学は芸術に関して文学部の比較芸術学科で古典を、総合文化政策学部で現代をカバーする。インターンシップ(就業体験)でのアート制作などの体験を提供できる」

 ―理工学部では個々人に最適なサービスを提供する「次世代ウェルビーイング」が新たな旗印ですね。
 「身体的、精神的、社会的に健康で幸せな社会に向け、理工学の技術を介護や環境、スポーツ分野で展開する。本学の理工は他の私立大と比べて設備がそろっており、キャンパスも広い。英語のみで学位を取れる大学院カリキュラムも整備した」

 ―国公私立の垣根を越えた大学の統合や本格連携が議論中です。
 「本学は地の利があり、国立大を含め、いくつかの大学から話がある。東京の私立大学と地方の国立大なら、互いにないものを持つ。地方学生が本学に滞在し、新たな経験をするなど考えられる。従来の形を越えたものが出てきてもおかしくない」

【略歴】みき・よしかず 73年(昭48)中央大法卒。75年一橋大院法学研究科博士課程中退。93年静岡大人文学部教授。94年立命館大法学部教授。10年青山学院大法学部教授。15年学長。博士(法学)。弁護士。東京都出身、67歳。


三木義一学長


【記者の目/“ゆっくり急ぐ”で改革進める】
 親しみやすい三木学長は、動画や翻訳アプリの話題で、自らスマートフォンを操作し、記者に教えてくれた。大学経営では法科大学院の募集停止の決断をはじめ、「教職員に情報を提示し、皆と考えていく方針」というのも納得だ。周囲を思いながら“ゆっくり急ぐ”をモットーに改革を進めていく。(編集委員・山本佳世子)

日刊工業新聞2017年10月5日

昆 梓紗

昆 梓紗
10月05日
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渋谷という一等地にあることを利用し地方学生を滞在させるというのは良い取組だと感じます。都内私大で定員増抑制の動きが出ていますが、若いうちにさまざまな環境に身を置くことは刺激になります。

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古川 英光
古川 英光
10月06日
いいなぁ。青学に雇って欲しいです!
隣の芝生は青い。
  

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