【今週のリケジョ小町】製油所で最も利益を生む装置の監視

西部石油株式会社 倉岡 侑加さん

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**流動接触分解装置の操業管理
 昭和シェル石油のグループ会社で、精製を担う西部石油(山口県山陽小野田市)の倉岡侑加さん(25)は同社唯一の女性技術職。触媒を使って安価な重質油を付加価値の高い液化石油ガス(LPG)やガソリンに分解する特殊装置「FCC」(流動接触分解装置)の操業管理、不具合対応に携わる。紅一点だけに気苦労も多いだろうが、本人は「安い原料でどれだけ利益を生み出せるかを日々考えている」とやりがいを口にする。持ち前の明るさが周囲を和ませている。

受験で化学の面白さに目覚める


「岡山大学工学部化学生命系学科の1期生として、複合メッキを研究していました。子どもの頃から数学が好きで教師になろうと考えていたものの、受験勉強で化学の面白さに目覚めてしまいました。1人暮らしをしたくて実家の山口を離れましたが、就職では愛着がある地元に戻りました」

「現在は製油所で最も利益を生み出すFCCの監視や不具合対応など、安定稼働のサポート業務に携わっています。FCCは4年に1度、1カ月間設備を止めて改造し、効率運転できるようさまざまな工夫を凝らします。次回2020年の改造に向けて収益がさらに向上するよう検討を始めています」

誇れるような装置の設計をしたい


「職務で大きな悩みはないと言いたいところですが、実は英語が苦手で困っています。技術支援先のシェル・グローバル・ソリューションズ(SGS)とメールや電話会議で頻繁にやりとりします。ここで当社の意図をうまく伝えることができずに頭を抱えることがよくあります」

「将来は、これは自分が建てたのだと誇れるような装置の設計を担当してみたいです。当社はとても働きやすい職場ですので、結婚や出産を経ても仕事は続けたいですね」

「休日は温泉や世界遺産など、国内外のいろいろな場所に出かけます。高校や大学時代の友だちとワイワイにぎやかな旅なんですよ」
     

日刊工業新聞2017年10月02日

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

愛着のある地元に戻って好きな化学を生かした仕事をしながら、海外へも目を向ける。充実ぶりがうかがえます。

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