ボーイング幹部、日本からの部品調達拡大を示唆

中・大型機増産で

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米ボーイングのエバレット工場(ボーイング提供)
 米ボーイングの民間航空機調達部門幹部らが25日、名古屋市内で日刊工業新聞社などの取材に応じ、中・大型機「787」の増産や次期大型旅客機「777X」の生産開始により、日本からの調達金額が現在の年間50億ドル(約5600億円)から拡大するとの見通しを示した。今後、日本のサプライヤーからの装備品システムや内装品の調達増加を検討するなど、日本との関係強化にも意欲を見せた。

 ボーイングは787について月産機数を現在の12機から2019年に14機に増やす計画を示しており、計画通りに増産すると先週明言した。777Xは20年の初号機納入に向け、今後生産が本格化する。

 ベス・アンダーソン民間航空機部門サプライヤーマネジメントバイスプレジデントは「777Xは(サプライヤー選定の)検討の余地が残っており、一部の箇所でサプライヤーを探している」と説明。ブレット・ゲリーボーイングジャパン社長は「具体額は言えないが、787の増産や777Xの生産開始で日本からの調達額は大きく拡大する」と述べた。

 一方で、ボーイングの受注残の約7割を占める次世代小型旅客機「737MAX」では日本企業の参画が少ない。アンダーソンバイスプレジデントは「737とエンジン以外は基本同じ機体なので、すぐに新しいサプライヤーをという訳ではない」とした。

 アンダーソンバイスプレジデントは26―28日に名古屋市内で開かれる国際商談会「エアロマート名古屋2017」に合わせて来日。「サプライヤーの“家族”に加わってもらいたい企業があるか楽しみだ」と期待を示した。
アンダーソンバイスプレジデント


日刊工業新聞2017年9月26日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

777xの初号機引き渡しは2020年で、本年から生産を始める計画だ。日本企業の製造分担は現行の777と同様、主要構造部位の約21%。川崎重工業、三菱重工業、SUBARU、新明和工業、日本飛行機の5社が参画。ティア2、ティア3を含めどこまで波及するか。

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