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360度どこでも迫力の音楽!BOSE円筒型スピーカーのこだわり

360度どこでも迫力の音楽!BOSE円筒型スピーカーのこだわり

大きめサイズのサウンドリンクリボルブプラス(右2点)とサウンドリンクリボルブ

 音楽を取り巻く技術や環境が大きく変わってきた。自動的に次々と音楽を再生するストリーミングの利用が増える一方、全国で音楽フェスティバルが増加。音楽の流れる時間を共有することへの人気が高まってきた。

 米ボーズは、これに合わせ、円筒型スピーカー「サウンドリンクリボルブ ブルートゥーススピーカー」を発売した。周囲360度に均一に音が広がるように、内部構造から見直した。スマートフォンなどの音楽再生機とブルートゥース通信でつながり、ストリーミング再生などもできる。「新しい音楽の聴き方を提供したい」(ボーズ日本法人の硲〈はざま〉夏希マーケティング本部担当部長)という。

 重さは670グラムで、片手で簡単に持ち運べる。アウトドアで使えるように、防水に関する規格「IPX4」に準拠した防滴性や堅牢(けんろう)性を備えた。人の輪の中心でも、壁際でも、置く場所を選ばずに音楽を聴ける。また、2台のスピーカーを同期させて、より大音量で音楽を流せるほか、左右で音を振り分けてステレオとして使える。

 円筒型スピーカーは他社からも発売されているが、ボーズは「周囲360度に均一に音楽が広がる」(同)ことにこだわった。ポイントは、音を出す振動板と偏向(へんこう)板の向きだ。通常のスピーカーでは、振動板を聴く人に向けて配置する。だが、円筒型スピーカーの円周に沿って2―3個の振動板を配置すると、振動板の目の前とそれ以外で音の広がり方が違ってしまう。

 そこで、ボーズは振動板を下に向け、その下に偏向板を配置した。振動板から下に向かって出てくる音の向きが偏向板によって90度曲がり、スピーカーの周囲に均一に広がる。

 振動板の上部には、パッシブラジエーター2枚を配置した。振幅の大きい低音を拾って振るえることで、しっかりした低音を出す。スピーカーで音楽を聴く価値が再評価されそうだ。
(文=梶原洵子)
日刊工業新聞2017年8月29日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
円筒型ではないですが、BOSEのワイヤレスブルートゥーススピーカーを愛用中です。小さいのに低音がよく響き、部屋のいろいろなところに気軽に持ち運べるので本当に便利です。人が遊びに来たときは客人のスマホをつないで好きな音楽を流してもらったりと、まさに人の輪の中で使っています。

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