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ローソンが実験進める「レジ無し店舗」、どうやって買い物するの?

ローソンが実験進める「レジ無し店舗」、どうやって買い物するの?

3月16日からはマルチ生体認証の機械に手のひらをかざすだけで入店できる

ローソンは18日、レジを通らずに自動決済で買い物ができる「ローソンゴー」の実証実験を26日から「富士通新川崎TSレジレス店」(川崎市幸区)で始めると発表した。スマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードを端末にかざして入店後、購入したい商品を持って店外に出ると、事前登録したクレジットカードで自動決済する。深刻な人手不足に対応した業務効率向上と、レジに並ぶ顧客の負担を減らす。今夏には都内店舗にも導入する計画だ。

実験は富士通新川崎テクノロジースクエアに勤務する従業員(約3000人)専用店舗で、5月25日まで実施する。米ブイコグニションテクノロジーズのシステム「ジッピン」を使い、店内に設置した28台のカメラで客の動きを確認。重さなどを測定できる商品棚のセンサーと合わせて、どの商品をいくつ取ったのかを判別する。店舗を出ると自動決済する。一度手に取った商品の返品も可能。酒やたばこ、レジ横のフライドフーズを除いた米飯やデザート、飲料など約250品目を購入できる。

3月16日からは「手のひらの静脈と顔情報で本人を特定、認証する『マルチ生体認証』端末も入場口に設置して、手のひらをかざすだけで入店できるようにする」(石川裕美富士通流通ビジネス本部デジタルビジネス統括営業部シニアディレクター)。

レジなしのストレスフリー決済には、米アマゾンの「アマゾンゴー」がある。ローソンは実験結果を検証して、デジタル技術を使った次世代型店舗の構築を進める計画だ。

商品のみが並ぶ店舗。天井には28台のカメラが設置されている

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