NTTデータの専門性重視する新人事制度、段階ごとに年収100万―150万円の差

NTTデータは2月1日に、専門性による貢献を主軸にした新たな人事制度「テクニカルグレード(TG)制度」を新設する。課長代理職以上を対象に、仕事の内容や会社への貢献度に応じて報酬を決める。従来は専門性ではなく役職に応じた給与体系だった。専門的な能力が求められており、専門人材を新たな制度で処遇する。2019年10月には入社時期の複数回化も始めており、デジタルビジネス拡大に向け組織力を強化する。 テクニカルグレード(TG)制度は終身雇用を維持しながら、仕事の内容に応じて報酬が増減する。マネジメント(管理)が主軸の「シニアグレード」とは別に創設する。事業を縮小するなどの社内外の影響により、会社への貢献がなくなれば最低額を保障するレベルに落ちる可能性もある一方、コンサルティング能力や特定システムへの精通、顧客業務知識に極めて詳しいなどの専門性を持つ場合は、年収1000万円以上の報酬を得られる。 TG制度では6段階に分かれており、年収では段階ごとに100万―150万円の差が出てくる。 TGではプロジェクトマネージャーやITスペシャリスト、データサイエンティスト、コンサルタントなど12種類の専門領域で社内の認定を受けることが要件。 プロジェクトマネージャーの場合は、専門性が比較的低いものからプリンシパル、エグゼクティブ、シニア、アソシエイトの4段階だが、TG制度への移行は少なくともシニアレベルが必要になる。 また、2019年10月に入社時期の複数回化を始めた。海外留学生を対象に卒業時期に合わせて、10月と1月に入社できる。19年10月には3人、20年1月に2人が入社した。 システム構築事業は大きな設備投資が不可欠なビジネスとは異なり、人材の数と質でビジネス規模が決まる。IT業界では人の確保と育成に対する投資が最重要項目だ。海外の大学では6月に卒業することが多く、グローバル化する人材獲得競争の面でも、柔軟な入社・育成施策が重要になっている。

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