材料開発、日立がAIで期間を半減する

アルミやガラス、共有基盤目指す

開発期間を短縮しながら軽量、硬質なアルミを開発する(イメージ)

 日立製作所が企業の材料開発をITで短縮する取り組みを加速する。材料特性のデータを収集、人工知能(AI)で分析する技術「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」により、材料開発期間の半減を目指す。アルミニウムやガラスなどの素材メーカーと「MIプラットフォーム」を構築し、分野横断で材料開発を支援する。各社の開発ノウハウをAIに学習させアルゴリズムを発展、洗練させる。  MIを「材料開発ソリューション」として提供。新材料開発の期間やコストの削減を支援する。顧客の材料データを活用し、AIで分析を代行する「材料データ分析サービス」や、分析・可視化が可能なプラットフォームを構築する「材料データ分析環境提供サービス」などを提供する。大手企業のR&D部門に向け、現時点で22件35事例の受注実績がある。  大手アルミ圧延メーカーのUACJは同ソリューションの利用を公表した初の企業。材料特性の予測と実験計画策定で活用する。通常は1回につき1―2カ月かかる試作の実験回数の低減を目指す。UACJR&Dセンターの岩村信吾先端生産技術研究室室長は「半減できるのでは」と期待する。  別の化学メーカーでは6カ月の開発期間が3カ月に短縮した事例があり、半減を一つの目標にする。両社は熱処理工程の制御方法の検討を進め、軽量・硬質なアルミの開発を進める。  データ解析はSaaS(サービスとしてのソフトウエア)型で提供するが、最終的に多様な素材メーカーが日立のデータ分析やプロセスを介して開発方法を共有できる場「MIプラットフォーム」を構築する。製薬や化学・アルミなどのメーカーが他分野のノウハウを共有・活用できる。同プラットフォームを通じ素材開発力の高度化を進める。 <関連記事>

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