次期新幹線「N700S」、乗り心地の秘密は“個室感”

グリーン車に演出、来夏デビュー

初披露されたグリーン車シート

 JR東海は30日、東海道新幹線の次期新幹線車両「N700S」を報道公開した。東京―豊橋(愛知県)間の本線上を走行。初披露されたグリーン車は従来車両「N700A」に比べて、制振制御装置の高機能化で乗り心地を高めるとともに、内装の工夫で各席にプライベート空間を演出した。東京五輪・パラリンピック開催前の2020年7月に5編成を投入し、東海道・山陽新幹線(東京―博多間)で営業運転を始める見通しだ。  N700Sのグリーン車シートは茶系の深い赤「バーガンディ」を採用した。N700Aに比べて暖かみを狙ったのだという。間接照明を多用して落ち着いた雰囲気を創出。天井は日本建築にヒントを得て、奥行きを広く見せるようなデザインを施し、監視カメラも違和感なく収容した。  N700Aでは荷棚部の木目調ラインで重厚感を醸し出していたが、N700Sでは座席上の荷棚部分から横の壁まで、1席ごと区切られているかのように見せた。無機質にならないよう丸みを帯びた形で工夫。全体的に錯覚をうまく活用し、従来同等の空間で“個室”を表現している。  シートを倒すと背もたれと座面が連動し、包み込むような座り心地だ。走行時の横揺れは、JR東海初採用のフルアクティブ制振制御装置で揺れ幅が小さくなった。読書灯は可動域が狭まった一方、照射範囲を広げた。  同日、豊橋駅で取材に応じた上野雅之執行役員は「技術開発の成果が(五輪に)間に合った。時代を象徴するN700Sに期待してほしい」と、できばえに自信を見せた。

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