熱中症の予兆を肌着がお知らせ!?38度オーバーでスマホに警告

21年商用化目指す

ヒトエ(左)と小型センサーを搭載した暑さ対策肌着

 NTTは、心拍数を計測できる繊維「hitoe」(ヒトエ)と衣服内の温度・湿度を測定できる小型センサーを使い暑さによる体調不良の予兆をスマートフォンで知らせる肌着を開発した。2020年4月から、東京五輪・パラリンピックの会場周辺で通信設備工事を行うNTT東日本の作業員約2000人を候補に実証実験を実施。21年の商用化を目指す。  心拍数と衣服内の温度・湿度を基に体の内部の体温(深部体温)を推定する。作業中断の目安となる38度Cを超えたと判断すると、作業者が装着したスマートフォンやスマートウオッチに警告を出す。  ヒトエは東レと共同開発した機能性繊維素材。肌と接する部分に用いることで心拍数を測るセンサーの役割を果たす。柔らかい風合いのため、長期間肌に密着してもかぶれにくい。衣服内の温度・湿度を測る環境・生体センサーは縦3センチ×横4センチ×厚さ9ミリメートル。重さは約11グラムと軽い。  通常、暑さや運動で深部体温が高まると、かいた汗が蒸発して深部体温を下げる。だが、汗の蒸発が不十分になると深部体温が下がらず熱中症のような体調不良を引き起こす。  ただ、深部体温は胃や耳の中を正確に測定しなければならず、容易に調べられない。このためNTTは名古屋工業大学と、心拍数と衣服内の温度・湿度から深部体温を推定する技術を共同開発。至学館大学や横浜国立大学と連携して実証してきた。  東京五輪用の工事現場では8月8日14時ごろ、プレスセンターなどを建設している東京ビッグサイト(東京都江東区)で50歳の男性作業員が熱中症の疑いで死亡しており対策が不可欠になっている。

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