運転士の高齢化、国内最大級のバス会社が選んだ安全策

西鉄、路線バスに緊急停止装置 安全対策を推進

運転手の健康管理だけでなくハード面でも安全対策を進める

 国内最大級のバス会社である西日本鉄道は、ドライバー異常時対応システム(EDSS)を一般路線バスに導入する。2019年度は約19億円を投じ、高速バスや貸し切りバスを含め新造で70台規模を導入する予定で、これに併せ一般路線バスにもEDSS搭載車を採用する。運転士の急病時などに乗客らが車内のボタンを押して自動停止させる装置。運転士の高齢化が進んでおり、健康管理の強化だけでなくハード面でも安全対策を進める。  メーカー側ではEDSSを標準装備にする動きがある。EDSS搭載の一般路線バス車両発売に併せ、老朽化した車両を更新する。西鉄のグループ保有台数は約3000台(うち高速・貸切約700台)。順次更新し、連節バス・小型バスを除いた全一般路線バスで搭載車を採用する。  同社は既に3月、EDSS搭載の高速バス15台を導入。現在は貸し切りバスを含めグループで25台を保有し、福岡―北九州線など6路線で運行する。搭載車両の増加に併せ、乗客への周知も進める。  同社は乗務員約4500人を擁し、高齢化に伴い健康不良を原因とする事故対策を強化している。定期健診や乗務前確認を通じた健康管理の徹底のほか「具合が悪くなればためらわず止める」(担当者)指導をしている。  近年はより安全が求められる高速バス乗務員に対し、胃の出血による血圧低下を防ぐ目的のピロリ菌検査や、脳梗塞につながる動脈硬化を発見する頸部(けいぶ)エコー検査を定期健診で追加実施している。今後も効果的な検査内容を追加する考え。

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