肺がん患者の負担軽減へ。血液で遺伝子変異を検出
DNAチップ研究所が新検査手法を開始
DNAチップ研究所は3月中にも、肺がん治療で推奨されている上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子の変異検出サービスを始める。採血だけで検査できるため、従来の組織を採取する検査に比べて患者の負担を軽減できる。価格は8万−10万円を想定。肺がん治療に関わる医療機関、医師に提案し、初年度に200−300件の販売を目指す。
新サービス「DiVA−EGFRチェック」は、大阪府立成人病センターの研究成果を基に共同開発した。DNAチップ研究所は血液中に循環する「遊離DNA」に着目。次世代高速シーケンサー(塩基配列解析装置)を使い、極微量なDNAからEGFR遺伝子の変異を探索する検査手法を開発し、高い感度の検査を可能にした。
肺がんの約80−85%を占める非小細胞肺がんの治療は、従来の抗がん薬以外に「イレッサ」や「タルセバ」など分子標的薬の使用が増え、がん細胞の遺伝子を調べて事前に薬が良く効くかが分かるようになってきた。EGFR遺伝子検査はその代表的な検査の一つ。
同社は国内の肺がん患者向けEGFR遺伝子検査の市場を年5万件程度とみており、医療機関に売り込む。
ただ、厚生労働省から保険診療の承認を得ていないため、患者は医療費を全額負担する自由診療となる。そこで2018年度末の承認を目標に17年度中に薬事申請し、承認取得後は年1万件規模の販売につなげる。
新サービス「DiVA−EGFRチェック」は、大阪府立成人病センターの研究成果を基に共同開発した。DNAチップ研究所は血液中に循環する「遊離DNA」に着目。次世代高速シーケンサー(塩基配列解析装置)を使い、極微量なDNAからEGFR遺伝子の変異を探索する検査手法を開発し、高い感度の検査を可能にした。
肺がんの約80−85%を占める非小細胞肺がんの治療は、従来の抗がん薬以外に「イレッサ」や「タルセバ」など分子標的薬の使用が増え、がん細胞の遺伝子を調べて事前に薬が良く効くかが分かるようになってきた。EGFR遺伝子検査はその代表的な検査の一つ。
同社は国内の肺がん患者向けEGFR遺伝子検査の市場を年5万件程度とみており、医療機関に売り込む。
ただ、厚生労働省から保険診療の承認を得ていないため、患者は医療費を全額負担する自由診療となる。そこで2018年度末の承認を目標に17年度中に薬事申請し、承認取得後は年1万件規模の販売につなげる。
日刊工業新聞2017年3月21日