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新しい「霞が関の顔」官僚人事でサプライズは?

財務省は主税局長から35年ぶりの次官。桜井パパが退任した総務省は初の女性官房長

外務省


 外務省は齋木昭隆外務事務次官(63)が退任し、杉山晋輔外務審議官(63)が昇格する人事を14日付で発令した。杉山氏の後任には、秋葉剛男総合外交政策局長(57)を充てた。杉山氏の下で、日米関係を基軸にしながら、中国やロシアなどとの近隣外交を友好的に進める課題を担うことになる。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
杉山 晋輔氏(すぎやま・しんすけ)77年(昭52)早大法中退、同年外務省入省。07年官房審議官、11年アジア大洋州局長、13年外務審議官(政務)。愛知県出身。
◆外務審議官
秋葉 剛男氏(あきば・たけお)82年(昭57)東大法卒、同年外務省入省。12年官房審議官、14年国際法局長、15年総合外交政策局長。神奈川県出身。
◆外務審議官
片上 慶一氏(かたかみ・けいいち)79年(昭54)東大法卒、80年外務省入省。08年駐ガーナ大使、11年経済外交担当大使、12年経済局長、14年欧州連合日本政府代表部大使。東京都出身、62歳。
◆総合外交政策局長
石兼 公博氏(いしかね・きみひろ)81年(昭56)東大法卒、同年外務省入省。14年国際協力局長、15年アジア大洋州局長。山口県出身、58歳。
◆アジア大洋州局長
金杉 憲治氏(かなすぎ・けんじ)83年(昭58)一橋大法卒、同年外務省入省。11年首相秘書官、14年駐韓国公使、15年経済局長。東京都出身、56歳。

厚生労働省


 厚生労働省は、老健局長に就任する蒲原基道官房長(56)の後任に樽見英樹官房審議官(56)を昇格させる。発令は21日付け。退任する石井淳子社会・援護局長(58)の後任には定塚由美子内閣官房内閣審議官(54)を充てた。二川一男事務次官(59)は留任する。

<主な幹部の略歴>
◆官房長
樽見 英樹氏(たるみ・ひでき)83年(昭58)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。13年官房年金管理審議官、15年官房審議官(健康、生活衛生担当)。千葉県出身。
◆医薬・生活衛生局長
武田 俊彦氏(たけだ・としひこ)83年(昭58)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年官房審議官(医療保険担当)、15年政策統括官(社会保障担当)。岩手県出身、56歳。
◆職業能力開発局長
宮野 甚一氏(みやの・じんいち)82年(昭57)早大政経卒、同年労働省(現厚生労働省)入省。13年職業安定局次長、14年官房総括審議官(国会担当)。千葉県出身、57歳。
◆雇用均等・児童家庭局長
吉田 学氏(よしだ・まなぶ)84年(昭59)京大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。13年内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)、14年厚生労働省官房審議官(医療介護連携担当)。愛知県出身、54歳。
◆社会・援護局長
定塚 由美子氏(じょうづか・ゆみこ)84年(昭59)東大法卒、同年労働省入省。12年雇用均等・児童家庭局総務課長、14年内閣官房内閣審議官(内閣人事局)。埼玉県出身。
◆老健局長
蒲原 基道氏(かもはら・もとみち)82年(昭57)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。13年社会・援護局障害保健福祉部長、14年官房長。佐賀県出身。
◆保険局長
鈴木 康裕氏(すずき・やすひろ)84年(昭59)慶大医卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。12年防衛省官房衛生監、14年厚生労働省官房技術総括審議官。神奈川県出身、56歳。

防衛省


 防衛省は防衛審議官に真部朗整備計画局長(58)が昇格するなどの幹部人事を決めた。高橋憲一統合幕僚監部総括官(58)が後任の整備計画局長に就くほか、人事教育局長には鈴木良之防衛研究所長(57)が就任する。発令は7月1日付。

<主な幹部の略歴>
◆防衛審議官
真部 朗氏(まなべ・ろう)82年(昭57)東大法卒、同年防衛庁(現防衛省)入庁。07年官房米軍再編調整官兼官房報道官、08年沖縄防衛局長、14年人事教育局長。富山県出身。
◆整備計画局長
高橋 憲一氏(たかはし・けんいち)83年(昭58)早大法卒、同年防衛庁(現防衛省)入庁。09年官房審議官、11年内閣府国際平和協力本部事務局次長。東京都出身。
◆人事教育局長
鈴木 良之氏(すずき・よしゆき)82年(昭57)中央大法卒、同年防衛庁(現防衛省)入庁。08年官房審議官兼情報本部副本部長、12年地方協力局次長。東京都出身。
◆地方協力局長
深山 延暁氏(みやま・のぶあき)83年(昭58)東大経卒、同年防衛庁(現防衛省)入庁。02年防衛局計画課長、11年官房審議官、15年人事教育局長。千葉県出身、57歳。

環境省


環境省は関荘一郎事務次官(60)が勇退し、後任に小林正明地球環境審議官(61)を充てる。地球環境審議官には梶原成元地球環境局長(60)が昇格する。

◆事務次官
小林 正明氏(こばやし・まさあき)79年(昭54)東大法卒、同年環境庁(現環境省)入庁。12年環境省水・大気環境局長、14年総合環境政策局長、15年地球環境審議官。長野県出身。
◆地球環境審議官
梶原 成元氏(かじはら・しげもと)79年(昭54)東大工卒、同年環境庁(現環境省)入庁。12年環境省官房廃棄物・リサイクル対策部長、14年地球環境局長。富山県出身。
◆総合環境政策局長
奥主 喜美氏(おくぬし・よしみ)82年(昭57)東北大法卒、同年環境庁(現環境省)入庁。12年環境省官房審議官、15年自然環境局長。千葉県出身、56歳。
◆地球環境局長
鎌形 浩史氏(かまがた・ひろし)84年(昭59)東大経卒、同年環境庁(現環境省)入庁。12年環境省官房審議官、14年官房廃棄物・リサイクル対策部長。東京都出身、56歳。
◆自然環境局長
亀澤 玲治氏(かめざわ・れいじ)82年(昭57)東大農卒、同年農林水産省入省。14年環境省九州地方環境事務所長、15年官房審議官。鹿児島県出身、57歳。

復興庁


 復興庁は岡本全勝事務次官(61)が退任し、国土交通省の西脇隆俊国土交通審議官(60)を後任に充てる。発令は21日付。統括官に就く小糸正樹海外需要開拓支援機構専務執行役員(54)の発令は28日付。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
西脇 隆俊氏(にしわき・たかとし)79年(昭54)東大法卒、同年建設省(現国土交通省)入省。14年官房長、15年国土交通審議官。京都府出身。
◆統括官
関 博之氏(せき・ひろゆき)81年(昭56)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。13年官房地域力創造審議官、14年内閣府政策統括官(沖縄政策担当)。長野県出身、58歳。
◆統括官
小糸 正樹氏(こいと・まさき)85年(昭60)東大法卒、同年通商産業省(現経済産業省)入省。12年特許庁総務部長、13年海外需要開拓支援機構専務執行役員。神奈川県出身。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
「官僚たちの夏」はこれから。小説のような時代ではないが・・

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