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新しい「霞が関の顔」官僚人事でサプライズは?

財務省は主税局長から35年ぶりの次官。桜井パパが退任した総務省は初の女性官房長

総務省


 総務省は桜井俊総務事務次官(62)が退任し、後任に佐藤文俊総務審議官(59)を充てる。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
佐藤 文俊氏(さとう・ふみとし)79年(昭54)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。12年自治財政局長、15年総務審議官(自治行政)。福島県出身。
◆総務審議官(郵政・通信)
福岡 徹氏(ふくおか・とおる)80年(昭55)東大法卒、同年郵政省(現総務省)入省。15年総合通信基盤局長。京都府出身、60歳。
◆総務審議官(国際)
鈴木 茂樹氏(すずき・しげき)81年(昭56)東大農卒、同年郵政省(現総務省)入省。15年内閣官房内閣審議官。神奈川県出身、60歳。
◆官房長
山田 真貴子氏(やまだ・まきこ)84年(昭59)早大法卒、同年郵政省(現総務省)入省。15年情報通信国際戦略局長。東京都出身、55歳。
◆情報通信国際戦略局長
谷脇 康彦氏(たにわき・やすひこ)84年(昭59)一橋大経卒、同年郵政省(現総務省)入省。13年内閣官房内閣審議官。愛媛県出身、55歳。
◆情報流通行政局長
南 俊行氏(みなみ・としゆき)82年(昭57)東大法卒、同年郵政省(現総務省)入省。14年政策統括官。兵庫県出身、58歳。
◆総合通信基盤局長
富永 昌彦氏(とみなが・まさひこ)82年(昭57)東大院工修了、同年郵政省(現総務省)入省。15年官房総括審議官。奈良県出身、59歳。

国土交通省


 国土交通省は徳山日出男次官(59)が退任し、後任に武藤浩国土交通審議官(60)が昇格する。発令は21日付。技監には森昌文道路局長(57)を充てる。新体制では、省を挙げて進めている生産性革命プロジェクトを加速。少子高齢化による労働者の減少を上回る生産性向上を実現し、経済成長につなげる。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
武藤 浩氏(むとう・ひろし)79年(昭54)京大法卒、同年運輸省(現国土交通省)入省。13年官房長、14年国土交通審議官。愛知県出身。

◆技監
森 昌文氏(もり・まさふみ)81年(昭56)東大工卒、同年建設省(現国土交通省)入省。14年近畿地方整備局長、15年道路局長。奈良県出身。

◆国土交通審議官
田端 浩氏(たばた・ひろし)81年(昭56)東大法卒、同年運輸省(現国土交通省)入省。13年自動車局長、15年官房長。愛知県出身、59歳。

◆国土交通審議官
毛利 信二氏(もうり・しんじ)81年(昭56)東大法卒、同年建設省(現国土交通省)入省。14年土地・建設産業局長を経て、15年総合政策局長。島根県出身、59歳。

◆国土交通審議官
花岡 洋文氏(はなおか・ひろふみ)80年(昭55)東大法卒、同年建設省(国土交通省)入省。13年官房総括審議官、同年国土政策局長、14年都市再生機構副理事長。岡山県出身、58歳。発令は7月15日付。

◆官房長
吉田 光市氏(よしだ・こういち)82年(昭57)東大経卒、同年建設省(現国土交通省)入省。13年官房建設流通政策審議官、15年復興庁統括官。山形県出身、57歳。

文部科学省


 文部科学省は土屋定之事務次官(63)が退任し、後任に前川喜平文部科学審議官(61)が昇格する。発令は21日付。前川文部科学審議官の後任には、小松親次郎初等中等教育局長(59)を充てる。文教系出身の前川氏のもと、課題である教育再生を推進する。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
前川 喜平氏(まえかわ・きへい)79年(昭54)東大法卒、同年文部省(現文部科学省)入省。07年官房審議官、10年官房総括審議官、12年官房長、13年初等中等教育局長、14年文部科学審議官。奈良県出身。

◆文部科学審議官
小松 親次郎氏(こまつ・しんじろう)81年(昭56)早大政経卒、同年文部省(現文部科学省)入省。09年官房審議官、11年高等教育局私学部長、14年研究振興局長、同年初等中等教育局長。東京都出身。

◆官房長
佐野 太氏(さの・ふとし)85年(昭60)早大院理工修士修了、同年科学技術庁(現文部科学省)入庁。14年官房審議官、16年官房総括審議官。山梨県出身、56歳。

◆初等中等教育局長
藤原 誠氏(ふじわら・まこと)82年(昭57)東大法卒、同年文部省(現文部科学省)入省。10年官房審議官、11年日本スポーツ振興センター理事、13年官房審議官、14年高等教育局私学部長、15年官房長。東京都出身、58歳。

◆官房総括審議官
関 靖直氏(せき・やすなお)83年(昭58)東大法卒、同年文部省(現文部科学省)入省。12年官房審議官、13年官房文教施設企画部長、15年官房政策評価審議官、16年官房サイバーセキュリティ・政策評価審議官。北海道出身、55歳。

農水省


 農林水産省は、本川一義事務次官(61)が退任し、後任に奥原正明経営局長(60)を充てる。消費・安全局の小風茂局長(59)と食料産業局の櫻場英悦局長(60)の2人も退任し、後任局長には今城健晴生産局長(56)と経済産業省の井上宏司産業技術環境局長(55)がそれぞれ就任。農村振興局の末松広行局長(57)は経済産業省の産業技術環境局長に就任する。経産省との幹部クラスの人事交流は今回が初めてとなる。

<主な幹部の略歴>
◆事務次官
奥原 正明氏(おくはら・まさあき)79年(昭54)東大法卒、同年農水省入省。10年消費・安全局長、11年経営局長。長野県出身。
◆消費・安全局長
今城 健晴氏(いましろ・たけはる)83年(昭58)東大法卒、同年農水省入省。14年総括審議官(国際)、15年生産局長。香川県出身。
◆食料産業局長
井上 宏司氏(いのうえ・こうじ)84年(昭59)東大法卒、同年通商産業省(現経済産業省)入省。11年経産省官房政策評価審議官、12年資源エネルギー庁次長、14年官房地域経済産業審議官、15年産業技術環境局長。大分県出身。
◆生産局長
枝元 真徹氏(えだもと・まさあき)84年(昭59)東大法卒、同年農水省入省。15年内閣官房内閣審議官。鹿児島県出身、55歳。
◆経営局長
大澤 誠氏(おおさわ・まこと)84年(昭59)東大法卒、同年農水省入省。13年参事官、15年総括審議官(国際)。東京都出身、55歳。
◆農村振興局長
佐藤 速水氏(さとう・はやみ)84年(昭59)東大法卒、同年農水省入省。15年総括審議官。東京都出身、55歳。

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明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
「官僚たちの夏」はこれから。小説のような時代ではないが・・

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