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「全固体電池よりも上を行く技術」…容量2倍の革新的なリチウム電池、東海理化が実用化支援

東海理化はバッテリー容量が現行比2倍以上となる革新的なリチウムイオン電池(LiB)の社会実装を支援する。同技術を手がける名古屋大学発のベンチャー、NU―Rei(エヌユーレイ、名古屋市千種区)に出資した。電気自動車(EV)など向けに技術供与を狙う。東海理化が開発を進める家庭用蓄電池システムにも同技術を活用して小型化し、普及を加速する。

NU―Reiと名古屋大の低温プラズマ科学研究センターが共同開発したLiBは、従来のグラファイト負極材の代わりにプラズマで生成したナノグラフェンを使用。これにより容量を向上できる。

東海理化の長尾貴史技術開発センター長は「全固体電池よりも上を行く技術」と期待する。発火リスクが低い、充電が早い、自然放電が少ないなどの特徴がある。

バッテリーメーカーへの技術供与によりロイヤルティー(使用料)を得るビジネスモデルを検討。また東海理化が開発中の蓄電池システムに使用することで、小型化のほか安全性も高まるため屋内設置も可能となり、他社と差別化できるとみる。

同社は他にも成長分野での新製品開発を加速。物流飛行ロボット(ドローン)の着陸システムは、デジタルキーに使われる超広帯域無線(UWB)アンテナ技術を使い、高精度な測位で安全・安心な着陸が可能になる。

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日刊工業新聞 2024年12月18日

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