カーボンナノチューブ素材開発企業と資本提携、東海理化の狙い
東海理化はカーボンナノチューブ(CNT)の素材を開発する名城ナノカーボン(MNC、名古屋市守山区)と資本業務提携した。MNCの高品質なCNT製造技術と、東海理化が車載部品で培った製品開発力や量産の知見を生かし、熱電変換素子などの早期事業化を狙う。
MNCは導電率が高い単層のCNTや、その分散液を製造する。脱炭素化に貢献する材料として、リチウムイオン電池(LiB)などへの適用が期待される。
東海理化は新規事業領域の拡大を目指し、竹を用いた新材料「バンブープラス」や半導体外販事業など新領域に数年間で200億円を投じる方針。今回の提携もその一環となる。
日刊工業新聞 2024年8月21日