キリンHDと一風堂が開発、電気スプーン専用ラーメンの味
キリンホールディングス(HD)は3日、減塩食品の塩味やうま味を電気の力で増強する食器型デバイス「エレキソルト スプーン」を使って食べる減塩ラーメンを開発したと発表した(写真)。力の源カンパニー(福岡市)が運営するラーメンチェーン店「一風堂」と共同開発した。店舗・期間限定で販売する。消費税込みの価格は1000円、エレキソルト スプーンは含まれない。
キリンが減塩に取り組んでいる人を対象に調査したところ、ラーメンや汁物を濃い味で食べたいとの需要があることが分かった。減塩ラーメンは全体の塩分を通常のラーメンより30%減らした。「減塩することで物足りなく感じるところを、うま味成分を出してコクやうま味、塩味をバランス良く感じるようにした」(力の源カンパニー冨田秀信執行役員)という。
エレキソルトスプーンは電源を入れると特定の電流波形の微弱電波を発生し、食品のナトリウムイオンを集めることができる。
日刊工業新聞 2024年12月4日