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3.2MWのバッテリー搭載…川崎重工などが建造へ、「電動タグボート」の仕様

3.2MWのバッテリー搭載…川崎重工などが建造へ、「電動タグボート」の仕様

(右から)川崎重工業の今村圭吾常務執行役員、ダイトーコーポレーションの浅野敦男社長、ダイゾーの南宣之社長

川崎重工業は8日、ダイトーコーポレーション(東京都港区)、ダイゾー(大阪市港区)と3社で、大容量リチウムイオンバッテリーを動力源とする最新型電動(EV)タグボート「YOKOHAMA EV-TUG」建造を決定した。造船所のダイゾー、制御・推進装置の支給とシステムインテグレートを川崎重工で協力して建造し、2027年5月に完成予定。

EVタグボートは毎時3・2メガワット(メガは100万)のバッテリーを搭載し、バッテリーに充電したグリーン電力で運航する。従来型の重油焚き主機を搭載したタグボートと比較して二酸化炭素(CO2)排出量を約60%削減する。

新開発した船型や最新のIoT(モノのインターネット)を活用した船内電力需要の自動制御でエネルギー消費を最適化することで、高効率な運用が可能になる。YOKOHAMA EV-TUGは横浜港(横浜市)や川崎港(川崎市)に寄港する船舶の入出港作業に従事する予定だ。

日刊工業新聞 2024年11月09日

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