航空機用「小型水素エンジン」、川崎重工業が運転試験に成功
川崎重工業は17日、航空機用小型水素エンジンの運転試験に成功したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の能代ロケット実験場(秋田県能代市)で、従来燃料用の小型航空エンジンに開発した水素用燃焼器などを搭載して水素燃焼運転試験を実施した。今後、今回の成果と合わせて水素航空機の機体とエンジン関連のコア技術開発を推進する。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発プロジェクト」として採択された事業「水素航空機向けコア技術開発」で、運転試験に成功した。水素のみを燃料として着火から回転上昇、定常運転、回転降下、停止までの一連の運転動作で安定したエンジン運転が可能であることを確認した。
日刊工業新聞 2024年10月17日