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クラス最長80m級、タダノが450トン吊り建設用クレーン投入

クラス最長80m級、タダノが450トン吊り建設用クレーン投入

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【高松】タダノはクラス最長の約80メートル級ブームを装備する最大クレーン性能450トン吊りのオールテレーンクレーン「AC7.450―1=写真」を国内向けに発売した。高揚程の作業とパワフルな吊り上げ性能を両立し、ジブなしでも高揚程作業が可能。揚重作業の効率化を実現する。消費税抜きの価格は7億4000万円。年間5台の販売を見込む。

日本市場は60―70メートルのブームが主流の中、400トン吊りクラスで最長の79・9メートルブームを採用した。揚重作業の効率化などに加え、ロングブームでありながら吊り上げ作業で多く使用する作業半径20メートル付近における作業性能も従来機種比18%向上した。

欧州排出ガス規制「EU StageV」対応エンジンを搭載。ブーム背面にV字型のアタッチメントを装着し、吊り上げ性能も高めた。7軸車でありながらキャリア全長は15・99メートルと小型で、公道走行時は旋回台付登録スタイル(基本通行条件C)で、現場での組み立て・搬送準備時間を短縮できる。

またクレーン部とキャリア部共通のシングルエンジン方式を採用し、定期メンテナンスの負担を低減。エンジンは低騒音型の建設機械指定を取得している。

日刊工業新聞 2024年9月5日

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