日英中対応の700億パラメーター…リコー、LLM開発
リコーは生成人工知能(AI)の基盤となる大規模言語モデル(LLM)で、日本語・英語・中国語に対応した700億パラメーターのLLMを開発した。顧客のニーズに合わせてオンプレミス(自社保有)とクラウドのどちらの環境でも導入できる。製造業や医療機関、公的機関など機密情報を多く扱う業種や、データを自社内で保有したい企業の需要に対応する。今秋から国内向けに提供を始め、今後は海外展開も目指す。
LLMに企業の独自情報を学習させ、顧客ごとの業種や業務に合ったAIを構築できる。顧客先のクローズドな環境下で機密情報を含めた追加学習が可能で、セキュリティー面にも対応。独自技術で処理効率を向上させ、リソース削減やレスポンス時間の短縮なども実現した。
日刊工業新聞 2024年08月26日