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「ペロブスカイト太陽電池実証事業」に最大4000万円助成…東京都、早期実用化後押し

「ペロブスカイト太陽電池実証事業」に最大4000万円助成…東京都、早期実用化後押し

フィルム型ペロブスカイト太陽電池をパイプに貼り付ける小池都知事(左)と加藤敬太積水化学工業社長(23年5月)

東京都はペロブスカイト太陽電池の早期実用化に向け、開発事業者の実証事業を支援する。東京都の特性を踏まえて都内でのペロブスカイト太陽電池普及に向けた課題抽出、効果検証につながる実証事業が支援対象。助成対象事業の成果を都内で活用し、早期社会実装課に向けて取り組む計画なども支援対象。これらの経費の一部を助成する。

助成の対象は実証事業の調査・設計費、設備費、工事費などで、助成額の上限は4000万円。申請期間は2025年3月31日までで、支援事業全体の予算額1億2000万円に対し、申請総額が上限額に達した時点で受け付けを終了する。

ペロブスカイト太陽電池は薄く、軽く、曲がるのが特徴。東京都は積水化学工業と森ケ崎水再生センター(東京都大田区)に設備を設置して実証実験を実施したほか、リコーのペロブスカイト太陽電池を搭載したIoT(モノのインターネット)センサーを都の保有地に設置するなど実装化に向けた取り組みを進めている。これらの実証事業をさらに進め、社会実装を加速する。

日刊工業新聞 2024年07月19日

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