30トンデッキクレーン4基装備…川崎重工など中国で引き渡し、バラ積み運搬船の性能
川崎重工業は中国遠洋海運集団と共同運営する南通中遠海運川崎船舶工程(NACKS、中国南通市)で、エフジェイラインズ向け64型バラ積み運搬船「ローランズウェルス」を引き渡した。省燃費型の電子制御式のディーゼル主機関を搭載したほか、推進効率が高い形状のプロペラや省エネルギー機構「カワサキフィン付ラダーバルブ」などを採用した。
全長199・9×幅32・24×深さ19・4メートル。総トン数は3万6452トン。航海速力は約13・8ノット。定員は25人。
新造船省エネルギー化の国際規制「EEDI規制」の二酸化炭素(CO2)削減でフェーズ3(基準値から30%以上の削減率)を達成している。
船首楼付き平甲板型で、穀類や石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な五つの船倉を有する。各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備し、荷役装備がない港湾でも荷役作業を行える。
日刊工業新聞 2024年7月11日