日系自動車メーカー６社の２０２４年上期（１―６月）の米国販売台数は前年同期比９・６％増の２９４万２４４３台となり２年連続で増加した。堅調な市場環境を反映し、全６社がプラスとなった。主力車種を中心に販売が好調だったほか、ハイブリッド車（ＨＶ）などの電動車が伸長した。

トヨタ自動車は同１４・３％増の１１８万６６４７台。スポーツ多目的車（ＳＵＶ）「ＲＡＶ４」や「カローラ」などの主力車種に加え、新型の中型セダン「カムリ」、ＳＵＶ「ランドクルーザー」などの立ち上がりが好調に推移した。

高級車ブランド「レクサス」は同１１・９％増の１６万７２１１台で上期ベースで過去最高となった。電動車は同６７・９％増の４５万４１９７台で総販売台数における電動車比率は３８・３％となった。

ホンダは同９・３％増の６９万２８１台。ＳＵＶ「ＣＲ―Ｖ」「ＨＲ―Ｖ」、乗用車「シビック」などが好調だった。日産自動車は同１・９％増の４８万９４５６台。セダン「セントラ」などが伸びた。ＳＵＢＡＲＵ（スバル）は同６・０％増の３２万２４４３台。ＳＵＶ「フォレスター」「クロストレック」が好調だった。

マツダは同１０・２％増の２０万２４８６台。ＳＵＶ「ＣＸ―５０」「ＣＸ―９０」などがけん引した。三菱自動車は同１２・３％増の５万１１３０台。ＳＵＶ「アウトランダー」「エクリプスクロス」、小型車「ミラージュ」などが好調だった。

６月単月では自動車販売店向けソフトウエア会社の米ＣＤＫグローバル（イリノイ州）がサイバー攻撃を受けた影響で新車販売に支障が出ている。トヨタの６月単月は前年同月比１・２％減の１９万３１２０台となった。ホンダは同１・１％増の１１万２７４２台、スバルは同０・１％増の５万５２２８台とそれぞれ微増にとどまった。

マツダは同１９・８％増の３万５６９６台だった。