阪急初の有料座席サービス、演出した空間の中身
阪急電鉄は8日、京都線の特急系車両で同社初の有料座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の運行を21日始めるのを前に、報道陣向けに専用車両の試乗会を開いた。専用車両は座席定員40人。乗降用扉のガラスにステンドグラスをイメージしたデザインを取り入れ、客室床面をカーペットにするなど上質な空間を演出。座席は3列で座面幅と足元の前後のスペースを広く取った。座席頭部側面を「コ」のような形状にしたり、2列の座席の中央に大きめのパーテーションを設けたりとプライベート感を高める工夫を施した。専属のアテンダントが1人添乗し、座席への案内などを行う(写真)。
新型車両の2300系1編成と運行中の9300系6編成の大阪方面から4両目に連結。1時間当たり2、3本の頻度で運行を始め、2025年頃に1時間4―6本に拡大する予定。乗車には運賃のほか座席指定料金500円(消費税込み)が必要。専用のウェブサイトで予約できる。
日刊工業新聞 2024年07月09日