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お気に入り→購入…家具・家電サブスク、個人向け新機能の狙い

お気に入り→購入…家具・家電サブスク、個人向け新機能の狙い

レンタルにとどまらず商品を購入したい顧客にも間口を広げる(イメージ)

クラス(東京都目黒区、久保裕丈社長)は、家具や家電を貸し出すサブスクリプション(定額制)サービスで、気に入った商品を購入できる機能をまもなく追加する。法人向けサービスでは既に展開していたが、個人顧客からもニーズが高かったため提供を決めた。レンタルにとどまらず商品を購入したい顧客にも間口を広げ、認知度を高めながら収益を拡大する。

サービスサイト上の2000アイテムのうち約8割の商品が対象で、購入できる商品には専用のマークを付ける。過去に他の顧客が利用した中古商品も含める。購入する場合も一度レンタルする必要がある。当初はレンタルで商品を使って、気に入った場合に後から「購入」に切り替えられる。

料金は商品によって異なるが、クラスが定めた規定額から、利用者が購入までにサブスクサービスで支払った料金を差し引いた金額となる。

同社は今回の機能追加で、購入を目的とした利用者が増えるとみるが、目指すのはサブスクサービスの拡大だ。実現に向けて、例えば自社サービスを通じて照明器具を購入した顧客に対し、照明に調和するデザインのソファなど周辺商品の貸し出しをメールなどで提案。サブスクサービスの利用に結びつける。

クラスは2018年設立のベンチャー。個人・法人向けに家具や家電のサブスクサービスを手がける。月額料金制で、1品から自由な期間で借りることができる。


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