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川崎重工が引き渡し、「LPG推進のLPG/アンモニア混載運搬船」の仕様

川崎重工業は積み荷容量8万6700立方メートルの液化石油ガス(LPG)燃料推進LPG/アンモニア運搬船「GAS AMETHYST(ガスアメジスト)=写真」を引き渡した。従来の8万4000立方メートル型LPG運搬船から積み荷容量を拡大し、アンモニアの運搬も可能にした。同社が引き渡したLPG燃料推進機関採用船としては12隻目となる。

ガスアメジストは全長229・9×幅37・2×深さ21・9メートル。航海速力約17ノットで、定員30人。世界の主要なLPGターミナルに入港できるよう、全長や幅など船体主要目を従来船型から大きく変えずにカーゴタンクの容量を増量した。LPGとアンモニアを運搬でき、混載による同時運搬にも対応する。

主機からプロペラにつながる軸に軸発電機を搭載。軸発電機の稼働により、通常航海中はディーゼル発電機を停止して少量のパイロット燃料を除き、完全LPG燃料航行が可能になる。

日刊工業新聞 2024年07月01日

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