「輸入車販売」ホンダが2ヶ月連続首位、けん引する二つの車種
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した5月の輸入車新規登録台数によると、外国メーカー車の電気自動車(EV)は前年同月比17・1%増の1486台で3カ月連続の増加となった。米テスラの「モデル3」や独フォルクスワーゲン(VW)の「ID.4」が台数を伸ばした。スウェーデンのボルボ・カーの「EX30」や独BMWの「i5」などの新車効果も寄与した。外国メーカー車全体に占めるEVのシェアは同1・8ポイント上昇し8・6%となった。
EV以外を含む外国メーカー車全体では同8・0%減の1万7198台で5カ月連続の減少となった。紅海での船舶攻撃による輸送の問題に加え、日本国内の自動車市場全体の停滞なども影響。JAIAは「モデルチェンジの端境期や供給面の課題が落ち着けば市場も回復を見込める」と期待を示す。
外国メーカー乗用車の価格帯別で「400万円未満」は為替の円安や高機能化に伴う車両価格上昇が響き、同25・8%減の3451台で3カ月連続の減少。「400万円以上1000万円未満」はEVの販売増なども寄与し、同3・0%増の1万452台で2カ月ぶりに増加した。「1000万円以上」は同6・1%減の2693台で2カ月連続の減少となったが、富裕層の需要を背景に堅調に推移している。
日本メーカー車を含む輸入車全体ではホンダが同280・3倍の4204台で2カ月連続の首位となった。3月に発売したインド生産の小型SUV「WR―V」の人気が継続。中国生産車のミニバン「オデッセイ」も好調だった。
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日刊工業新聞 2024年06月07日