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NTTコムなどが提供、建機操縦を遠隔・自動化する後付けシステムの実力

NTTコムなどが提供、建機操縦を遠隔・自動化する後付けシステムの実力

都内にあるNTTコム本社から千葉県柏市にある油圧ショベルをスターリンクビジネスを使って遠隔操縦した

NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は6日、ARAV(東京都文京区)の建設機械遠隔操縦システム「モデルV」と通信環境の構築を組み合わせた遠隔操縦・自動化ソリューションの提供を始めたと発表した。さまざまなメーカーの建機に後付けで遠隔操縦や自動化機能を付与できる。料金は個別見積もり。3年後に数億円の売り上げを目指す。

モデルVは建機に搭載した専用装置に遠隔操縦席から制御信号を送り、建機を遠隔操縦できる。通信環境の構築や映像伝送、クラウドカメラ、位置情報取得など遠隔操縦に必要な設備をNTTコムが一括提供する。

第5世代通信(5G)に加え、米スペースXの低軌道衛星を用いたインターネットサービス「スターリンクビジネス」の利用が可能。山間部や災害地域など通信環境の構築が難しい場所でも遠隔操縦ができる。今後は製造や物流、エネルギー、鉄道、航空など向けにも展開し、車両や重機の遠隔操縦を推進する。

日刊工業新聞 2024年6月6日

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