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石炭輸送船に「帆」…商船三井とJパワーが世界初の改造

石炭輸送船に「帆」…商船三井とJパワーが世界初の改造

ウインドチャレンジャーを搭載した黒滝山丸III(イメージ)

商船三井とJパワーは、Jパワーの発電用石炭を輸送する石炭輸送船「黒滝山丸III」を改造し、風力を推進力に活用する装置「ウインドチャレンジャー(硬翼帆式推進装置)」を搭載する。2025年後半の搭載を予定する。既存船を改造して搭載するのは世界で初めて。風力の活用で燃料消費量を削減する。

従来の同型船と比べ日本―豪州航路で約5%、日本―北米西岸航路で約8%の温室効果ガス(GHG)排出量の削減を見込む。

同船は全長約235メートル、全幅38メートル。載貨重量トン数は約9万トン。大島造船所(長崎県西海市)が建造し、21年12月に完成した。

商船三井はウインドチャレンジャー搭載船を30年までに25隻、35年までに80隻の投入を計画する。

日刊工業新聞 2024年05月28日

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