計画業務88%削減…大林組がダムの施工管理自動化
大林組は新丸山ダム建設工事(岐阜県八百津町、同御嵩町)で、複数建機の自動・自律運転による盛土施工と計測ロボットを使った品質管理の実証施工を行い、生産性向上に成功した。施工計画から施工、品質管理までを自動化する「統合施工管理システム」を適用。施工結果を基に試算したところ、盛土量50万立方メートルの施工で管理者の施工計画業務を約88%削減できることを確認した。
実証施工では、盛土する土砂を積み込むバックホウ2台、その土砂を運搬するダンプトラック6台などの計10台で作業を実施。一連の作業は現場内の統合監視室で施工管理者1人が管理し、バックホウ、ダンプトラック、ブルドーザー、振動ローラーの計4台の運転を無人化した。
その他の有人運転の建機も建機の自動・自律運転を制御するシステムで作業指示や完了報告を行い、施工の自動化を実現した。
日刊工業新聞 2024年4月17日