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最大17mの距離で給電できる。空間伝送型ワイヤレスシステム投入

最大17mの距離で給電できる。空間伝送型ワイヤレスシステム投入

岩佐社長(左)と田邉社長

エイターリンク(東京都墨田区、岩佐凌社長、田邉勇二社長)は21日、空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション「AirPlug」を4月1日に発売すると発表した。最大17メートルの距離で給電可能。ビル内などの温湿度のシステム統合制御ができる。発売後半年間でビルを中心に50棟への導入を目指す。

ビルのオフィス内などに設置する送電機から送るマイクロ波を、デスクの裏など人に近い場所に置かれた受電機で受信。位置や温・湿度を感知し、送電機を通してSumitと呼ばれるエッジコンピューターでデータを集約・解析しビルの空調システムなどを制御する。

角度依存性が低いため利用範囲が広く、消費電力も大幅に削減可能。同社や三菱地所など4社合同の実証実験では空調に関する電気使用量を約26%削減できた。今後、ビル及び工場を中心に導入し25年7月期は20億円の売り上げを目指す。

岩佐凌社長は「この事業は面取りゲーム。当社がどれだけ早くワイヤレス給電を普及できるかがポイント。照明制御や換気にも対応していきたい」とした。

日刊工業新聞 2024年03月22日

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