トヨタが「カムリ」など製造工場に1900億円投資する狙い
トヨタ自動車は電気自動車(EV)生産のため、米ケンタッキー州の工場に約13億ドル(約1900億円)を投じる。北米では初となるEVの生産工場となる。また、ノースカロライナ州の工場から車載電池の供給を受け、バッテリーパックの組み立てを行うラインなども併設する。
トヨタは北米で2025年にも3列シートのスポーツ多目的車(SUV)のEV生産を始める計画。EV市場が成長する米国で生産体制をいち早く整備し、今後高まるニーズに対応する。同社は26年にはEVの世界販売の目安として150万台に置いている。
ケンタッキー州の同工場は1986年に稼働し、北米の主力工場の一つ。約9400人が働き、現状は中型セダン「カムリ」などを製造している。今回の投資を受け、同工場への総投資額は100億ドルに達した。
【関連記事】 トヨタグループも注目、熱源を操り省エネを実現する愛知の実力企業
日刊工業新聞 2024年02月08日