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廃車ヘッドランプから「ポリカ樹脂」回収、三菱ケミカルGが実証

廃車ヘッドランプから「ポリカ樹脂」回収、三菱ケミカルGが実証

三菱ケミカル九州事業所に完成したケミカルリサイクル実証設備(三菱ケミカルグループ提供)

三菱ケミカルグループは東京海上日動火災保険やABT(東京都千代田区)と連携し、廃車のヘッドランプからポリカーボネート(PC)樹脂を回収する実証実験に乗り出す。実証期間は1月末から1カ月間。

回収したPC樹脂は三菱ケミカル九州事業所(北九州市八幡西区)のケミカルリサイクル(CR)実証設備で使う。より高品質なリサイクルPC樹脂の生産に加え、リサイクルシステムを構築する。

ヘッドランプの回収には東京海上日動とABTが有する廃車処理のネットワークを生かす。コストなどの検証結果を基に、関東から順次全国に検証エリアを拡大する考え。

三菱ケミカルグループはPC樹脂のCRについて、2030年に年1万トン規模の設備を稼働させる形での事業化を目指している。ポリカーボネート樹脂は透明性や耐衝撃性、耐熱性などに優れるエンジニアリングプラスチックで、自動車のヘッドランプなどに使われている。

日刊工業新聞 2024年01月29日

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